Meno mosso!!!

2011年7月23日 閉鎖

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泣けない涙《第19話》

はい。
という訳で毎週恒例の小説アップしましょうか。

いつになったら終るんでしょうねぇ…。

って、この言葉何回目だろ?
ま、いいや。それじゃどぞー。


←第18話          第20話→




俺が目覚めたのは、気絶してから約8ヶ月後。
つまりその年の9月になった頃のことだった。

目覚めるとそこには以前見たときよりも髪が伸びた光がいた。
まだ意識もはっきりしない状態で突然光に抱きつかれて少しあせった。

その後にこれもまた以前見たときよりも老け込んだ母が来て、全ての事情を話してくれた。

はっきり言って全く信じられなかった。
寝て、起きたら冬景色が逆戻りして茶色に覆われた世界になっていたのだから。


半年以上のタイムラグは大きく、世界の情勢に着いて行くのはおろか、近い存在である光の事ですら全く分からなくなってしまっていた。
光は喉の経過も特に問題はなくすでに退院していた。
さらに半年という非常に短い期間の間に手話の殆んどの単語を覚えていて、最近では手話の講師の助手のアルバイトまで始めたそうだ。

母は俺の看病に精神を削りすぎたらしく、以前よりも痩せこけてしまっている。
その事実を光から聞いたときに非常に申し訳ないと感じた。



その後、進化し過ぎた携帯電話の機能に追いつけなかったり、知らぬ間に新しい法律が出来てしまっていたり。
自分だけ置いていかれたという気分になっていた時のことだっただろうか。

繁が来た。



目覚めて3日目。
光に携帯電話の新機能の使い方を教えてもらっている時に部屋の扉がノックされた。

看護婦さんにしては無駄に大きなノックだったので不審者でも来たのではないかと少し身構えてしまった。
ガラッと威勢よく開けられた扉とは対照的に扉を開けた本人はなかなか入って来なかった。
それに面食らいながらも、その開けた人に「どうぞ」と言った。

すると若干眉間に皺をよせた繁が入ってきた。
繁はまるでこの部屋に自分がいることを知られたくないと言わんばかりに速攻扉を閉めた。


気まずくなる俺と、きょとんとする光。それに若干イライラしている繁。

繁はもう完全に大人。といった顔立ちをしていた。
それもそうか、19歳でもう大学生なんだから。

未だにバツが悪そうな顔をしている繁に光が近づいていってベッドの傍にある椅子に誘導した。
そして手話で『ごゆっくりどうぞ』と、言った。
無論、俺も繁も意味は分からなかったが。

そして光はメモ帳に『ジュースでも買って来るね。』と書いたものを俺に見せるとさっさと売店に向かってしまった。

当然のごとく、病室には沈黙が訪れた。

どうしようかと焦っていると先に繁の方が喋りだした。
「その……案外…元気そうだな…」
久しぶりに聞く友の声に懐かしみを覚えながら、「お、おぅ…」とたどたどしく答えた。

「寝とかなくても大丈夫なのか?」
「あぁ、基本は普通の人間となんら変わりねぇから…」
「そ、そうなんだ」
「お前の方は…その……どうだよ」
「いや…普通だよ…」
「そっか…」

また沈黙が訪れる。

「よく…病室が分かったな…?」
「お前のおばさんが教えてくれたんだよ。『泰知が起きた。見舞いに行ってやってくれー』ってな」
「はぁ…おせっかいだな…本当に…」
「でもいいおばさんだと思うぜ?」
「そうかー?」
そこで互いに堪えきれなくなって噴き出してしまう。
だって、こんな話はホントに久しぶりだったから。

そこから一気に高校生時代の話に遡って話しだす。
あの先生はムチャクチャな先生だったなーとか、
その時はなんでこんな事も気付かなかったんだろうなーとか。
他愛のない話ばかりしていた。


「…いや、それにしてもさ…あの時は悪かったな…」
「え?何が?」
「大会だよ。最後の」
そこまで言わせてやっと気付く。

「…あぁ」
「お前もビョーキでさ、頑張ってくれたってのに俺もキレちゃってさー…」
「………」
「マジで悪かった…」
繁はそこで頭を下げた。

俺はとても驚いた。
だって繁は俺が知る限り自発的に謝ったことなんか一度もないし、
どんな悪いことだったとしてもそれを反省する様子を微塵も見せた事などなかったのだ。

「っ!おい、いいよ!頭なんか下げなくても!」
「いいんだ。アレは俺が完全に悪いんだから」
「でも…」
「…………許してくれるまで俺は頭を上げない」
「じゃあ、許す」
「早っ!いいのかよ!?」

「いいよ」
「なんで!!!」

「ダチだからだよ」

「…………」








『あれ?友達帰っちゃったの?』
買ってきたジュースをテーブルに置くと光は手話でそう言った。
当然のように俺には分からないので、『ありがとう』と知っている単語で返答しておいた。

ハァーと溜息をつくと、光はメモ帳に『友達は帰っちゃたの?』と書いた。
「うん」と返答すると明らかに苦々しそうな顔をした。ジュース代がもったいないと考えているのだろう。

「ジュース買ってきてくれてありがとな」
そう労ってやると、よろしいと言わんばかりに満面の笑みを浮かべた。




その日の夜。
暗い病室はさらに闇に染まりつつあった。
だけど今日は絶望感に浸ったりは一切しなかった。

そしてそのまま、俺は闇に覆われた。
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| 小説 | 16:18 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

よくこんな続けられんなー
テンポよく読める。面白かった

| 紅白パンダ | 2010/02/22 17:27 | URL |

また川柳が変わっている!!

| 紅白パンダ | 2010/02/22 17:31 | URL |

うぇへへへへ。
乱文だがな(ぇ

ちょくちょく変えるよ。 (・∀・)

| 色波 | 2010/02/22 18:23 | URL |


警告

ブログ「夜はジョバイロ」(http://serser1103.blog113.fc2.com/)に貴殿は無許可で我々ちょんもり出版が発行している「週刊ちょんもり」の編集部の名前を無許可で名乗り、また脅迫めいた文章を書き込んだことが分かりました。

我々の顧問弁護士に相談したところ、脅迫罪や名誉毀損罪等に該当するということなので、起訴を予定していますが、こちらとしても穏便に済ましたいので示談金をお支払い頂きたいです。

詳しくは後日こちらから連絡致します。

週刊ちょんもり広報部本部長シーサー


仕返しじゃいwwww

| 週刊ちょんもり広報部本部長シーサー | 2010/02/22 23:25 | URL | ≫ EDIT

あれでも結構柔らかめに言ったんだがなwww

最初は「金500万円を請求します」とか、
「警察に出頭していただくことになります」とか。
最早詐欺と言っても過言じゃないこと書こうとしてたからwwwww

| 色波 | 2010/02/23 00:15 | URL |















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