Meno mosso!!!

2011年7月23日 閉鎖

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泣けない涙《第13話》

さぁて。
ふざけた地雷バトンなんかほっといて、ちゃんとした記事を書きましょうか。(お前が言うな)

あと何話くらいで終わるンだろうなー。
がんばろうか…な…。


どぞ。



←第12話          第14話→




俺は手術をする事になった。

下手をしたら死んでしまうような手術内容だったが不思議と怖くなかった。
きっと、遠藤さんが心強かったからだろう。



「じゃ、特に何もないと思うけど。気絶には気をつけてね」
「はい。ありがとうございます」
病院の正面玄関前で俺は遠藤さんに礼を言った。

傍から見ればまるで退院をする患者のようだが、それは違う。

手術は成功率50%。そして、成功しても身体障害が残らない確率がまた50%。
要するに、健全な人間として戻れる確率は25%しかないのだ。

殆んど家に戻れる確立がないから。手術の前に帰宅許可を得た。


「家に帰るの本当に久しぶりだね」母がタクシーに揺られながら言った。
「ん?うん」
思えばすでに3ヶ月近く経とうとしていたのに気づいた。

懐かしいとさえ感じる家までの道を辿る度に子供みたいに心が弾んだ。
たまに通った本屋。
友達と一緒に入ったコンビニ。
ひいきにしてたスポーツショップ。
そんなよく見たものを見ては心がまた弾んだ。

家の近くまで来たら母が運転手に道を指示しだす。
車は閑静な住宅街を糸を通すように進んでいった。

最後に、右に曲がって少し直進した。
見慣れたというか見飽きたような外装の家が見えた。我が家だ。
我が家に帰ってきたんだ。



リビングに入ると、ひとまずソファに沈み込んだ。
そして、懐かしい匂いを胸いっぱいに吸い込む。
最後にもう一度だけ心を弾ませた。

「緑茶でいーい!?」キッチンの方から母の声が聞こえる。
「うーん。いいよー!」それに負けないような大きな声を出す。

母の入れた緑茶は病院でも何度か飲んだが、場所が違うだけあって、なにか妙な味がしたのを覚えている。



緑茶を飲み終わったら、階段を登って自分の部屋に向かった。

扉を開けようとしたところでふと突き当たりの部屋が目に入る。
英知は…。元気にしてるかな…。

そう思って扉の前に立った。


一瞬だけ躊躇ったあとに、思い切って声をだす。
「…英知。元気か?…元気ならそれでいい……いいんだ…」
いつかと同じ言葉を同じ場所で呟いた。


「…………英知…」
そして、返事もまたなかった。

「…じゃあな」そう言って立ち去ろうとしたら、ぼんやりと声が聞こえてきた。
「兄貴…?」

一瞬なんの事だか理解できなかったがすぐに英知の声だと気付く。
いつ以来かも思い出せないくらいだった。
「英知!英知か!?」扉に傍に寄って大きな声を出す。
「…そんなに大きな声だすなよ…」

「大丈夫なのか?英知?」
「何回も人の名前を呼ぶなよ…気持ち悪い…」
「…そっか、わりぃ」
「…今までどこに行ってたんだよ」
「え?」突然話題が切り替わった事に少し驚いた。

「だから、どこに行ってたんだよ。兄貴が3日以上俺の部屋に来ないなんて今までなかったじゃねぇか」
「え、あ…あぁ。それは…」

答えに困っているとガチャといいながら、鈍く扉が開いた。
「……入れよ…」

おそるおそるノブに手をかけて扉を押した。
まず最初に埃が鼻の中に入ってきて、少しだけむせた。
次に、部屋をぐるっと見渡した。
引きこもりというのはカーテンを閉め切っているものだと思っていたが英知の部屋はその逆で、思いっきりカーテンは開かれていた。
真っ暗な廊下から入ってきたものだから少し目がくらんだ。

内装は最後に見たときから全く変わっておらず、机の上には小学生向けのヒーローフィギュアが置いてあった。


「…早く入れよ」
左下の方から声が聞こえた。
声の向きを見ると英知が壁に寄りかかって座っていた。

「閉めて。扉」
「お、おう」言われるがままに扉を閉めた。

ふーっ。と大きく溜息を漏らしながら英知は立ち上がって部屋の向かいにあるベッドに座った。

英知は子供の頃の面影を残したまましっかり大人になりつつあった。
頬は少しこけていて、髪は伸び放題だった。ところどころ妙に短いところを見ると、自分で切っているようだ。
目は俺と同じで二重。眉はしっかりとしたカーブを描いて凛とした顔を演出していた。
鼻も口も割と整っていて、普通に学校に通っていたら女子にモテたのではないかという顔立ちだった。

相変わらず、俺に似てないな。とも思った。
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| 小説 | 22:14 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

No title

よかったで
続きが気になる

| 紅白パンダ | 2009/12/28 14:04 | URL |

No title

それはよかった。

で、ちなみにどこが良かったんだ?
君のコメントは抽象的すぎて訳が分からん!!!(えらそう)

| 色波 | 2009/12/28 14:45 | URL |

No title

どこがって・・・・
全体的にだよ!

| 紅白パンダ | 2009/12/29 18:26 | URL |

No title

ア バ ウ ト w w w w

| 色波 | 2009/12/29 20:58 | URL |

No title

知るかい!
書評がすらすら書けたら、俺も評論家の仲間入りじゃい!

| 紅白パンダ | 2009/12/30 17:14 | URL |

No title

じゃあ、頑張って評論家……書評書けるようになれよ!

| 色波 | 2009/12/30 17:45 | URL |















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