Meno mosso!!!

2011年7月23日 閉鎖

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泣けない涙《第12話》

うあーっ!!!!

休みが終わるぅううう!!!!!

終わるなぁああああああああ!!!!!!!!


どぞ。


←第11話          第13話→




空がキレイな日だった。

病院の受付の前に患者が座るための椅子が50脚以上置いてあって、
そこの一番奥。病院 自慢の窓ガラスの壁向きに設置された10脚の椅子の一つに俺は座っていた。

なにせ壁一面がガラスになっているから日当たりが抜群だ。
ご老人の憩いの場になっている。よって、俺の周りには年寄りしかいなかった。
気に入らないのは、患者でもないクセに病院に来るだけ来て喋っていく婆ちゃんたちだった。

その例の婆ちゃんたちの喧騒に少し苛立ちながら、俺は日差しを浴びていた。
「………眠ぃな…」
ポカポカとした陽気は俺を眠りに誘っていた。


ところで、俺がこんなところにいるのにも理由がある。
光と待ち合わせしているのだ。


一応、友達となった仲なのだから、よく話していて。毎日10時頃にここで待ち合わせをしている。

「……眠ぃな…」
もう一度、同じ言葉を呟くと後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。
「ここ…暖かいもんね…」
「あ、おはよう。光」突然声を掛けられたことに少し驚きながらいつも通り答えた。
「…おはよう」そして光はいつも通り微笑んでくれた。

話し手は専ら俺で、光はそれを熱心に聴いてくれていた。あまり外に出たことがないから俺の話は珍しくて好きなんだそうだ。

「でさー、そん時にソイツが殴り掛かってきてさー」
「うん」
「でもケンカ馴れしてねーのか知らないけど、こけちゃってさ!」
フフフ。と可愛らしい笑い声が聞こえた。
俺が話して、光がそれを聞いて笑う。その瞬間が一番好きだった。

「…それで?」
「ん。あぁ。そしたらソイツがー…」
太陽が雲に隠れた。
回りが一気に暗くなる。

「暗いな…」
「…え?」

どんどん。どんどん暗くなってくる。

黒い巻き布を着た奴が前に立っている。
「お前…!」
ソイツは怒ったような。泣いたような。そんな表情で言っていた。
『お前なんか、大っ嫌いだ』と。

ちょうど話していた話と被った。


ふと思い出す。
俺、今 光の隣にいるんだ。

無駄なプライドが俺に語りかける。ここにいちゃ駄目だ。って。

よろけながらも立つ。
「どう…したの…?」かぼそい光の声が聞こえる。

懸命に歩こうとするが、体の力は抜けてゆく。
とうとう、力が抜けきってしまい。体が前に倒れる。

気絶しきる前に、あの婆ちゃんたちが無駄に騒ぎ立てる声が聞こえた。
光の声はよく聞こえない。

…うるせぇよ。婆ちゃんたち……。









耳元でなにか電子的な音が聞こえる。
等間隔でピッピッと聞こえてくる。
「…うるせぇな……」
「…泰知…クン?」

人の声がしたので目を開けた。

光が俺のベッドのそばに座っていた。
「光…」
「良かった…」

二人は押し黙って、またあの電子音がその場を独占しだした。
…って、あれ心音図の機械じゃねーか。そこまで重症でもねーのに……。


それよりも…、
「あの…、光…。ゴメンな、病気のこと…黙ってて……」
光は、少し意外そうな顔をしてから、「…大丈夫」とだけ言った。

ガラッと勢いよく病室の扉が開き、遠藤さんが入ってきた。

「あれ?君は…畠山光ちゃん…だっけ?」
「あ…、はい」
「ニクシュが腫れたらいけないから、あんまり無茶はしたら駄目だよー?」
「わ…わかりました…」
そう言って光はさっさと病室を出て行ってしまった。
遠藤さん…余計な事を……。クソッ。


そうやって遠藤さんを睨む俺を無視して、喋りだした。
「実はね、君の病気の原因が分かったかもしれない」
「えっ!!?」
「脳にとても小さな腫瘍が見つかった」
「………」
「はっきり言って腫瘍かどうかも分からないほど小さいんだけどね、おそらく、これが君の気絶の原因になっているはずだ」


「あの時も言ったけど…」
「………」
「僕が君を絶対に治す!だから手術させてくれ!!」




「………はい…」


ベッドのシーツに涙が一粒落ちた。
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| 小説 | 21:28 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

No title

その発想力、うらやましい。
・・・っていつもいってることだけど。

| 紅白パンダ | 2009/12/20 22:34 | URL |

No title

発想力じゃないよ。
これは妄想力なんだよ。

…っていつも言ってるけどw

| 色波 | 2009/12/21 18:19 | URL |















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