Meno mosso!!!

2011年7月23日 閉鎖

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泣けない涙《第7話》

まだまだ続くこのお話。
いつになったら終わるのでしょうか?

やれる所までやりますがね。


どぞ。






←第6話          第8話→




その後も遠藤さんは何回でも訪ねてきた。

その度に居留守を使うものの、
母さんはどうも遠藤さんと仲良くなってしまったらしく、
勝手に遠藤さんを上げてしまっていた。

母さんとひとしきり世間話をしたら俺の部屋にやってくる。

最初は寝たフリをしていたのだが、
あの人は寝ていようが、起きていようが、はたまた気絶していようが関係ないと言わんばかりに俺の横で延々と説得をし続けたた。
寝て起きたら横で遠藤さんが喋っていたなんて事も何回かあった。


そして、それは今日も変わりはない。


「泰知君。いる~?」馴れ馴れしい声が扉の奥から聞こえる。
「せめてノックぐらいして下さい。遠藤さん」
「あれ?今日は気絶してないんだね~。良い事だ」
「もう諦めましたよ」

この人と話していると思わず溜息が漏れる。

そしていつも通り話し出す。
「さぁ、今日こそは病院に来てもらうよ!」
「嫌です」

「そんな事言わずに!」
「嫌ですって」

「そんなー」
全く、どっちが大人だか分かりやしない。
「とりあえず出てってください」

ベッドから立ち上がり、勝手に椅子に座っている遠藤さんを引っ張り上げる。
そのまま部屋の外へと追いやった。


「ちょ、ちょっとちょっと!」
「門前払いです」
「へ?」

「なんですか?」
「それを言うなら『問答無用』でしょー」

頭がカッと熱くなった。恥ずかしい。

「と!とりあえず今日のところは帰って下さい!」
遠藤さんを引っ張って、そのまま階段を降りてゆく。
「落ちちゃうよ!待って待って!」
「知りません!」

恥ずかしさで頭がまだ熱い。
遠藤さんに見られないように顔を俯かせた。
熱い。顔が、腕が、体が。

視界がグラグラしてきた。熱のせいか?
いや違う。
黒だ。

アイツがまた、来た。


「…ちくしょう……」








意識が戻る。
ゆっくりと瞼を開ける。
「やぁ、目が覚めたんだね」目の前に遠藤さんの人懐っこい顔が広がる。
「……近いです」
「おっと、すまないね」

「…俺……一体…?」
「気絶したよ。例の病気のせいでね」
「…………」

「前に気絶した時よりもインターバルが短くなってるね」

「それでも君はそれを治さないというのかい?」


そこにいつもの遠藤さんの姿はなくて、
ただ一人の医者としての、大人としての姿がそこにあった。

白衣を着ているからだろうか。

とても頼もしそうに見えた。


「大丈夫だ」


「絶対に、僕が君の病気を治してみせる」



ポツリと涙が出た。
あの時出せなかった涙がついて出た。
なぜ、今更になってからなのかは知らない。

けど、すごく嬉しかった事は確かだった。




「よろしく…お願いします…」



熱はやっと引いて、頭から血が抜けた。
ここは病院という事に今、気づいた。
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| 小説 | 21:46 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

No title

はい、読みました。

| 紅白パンダ | 2009/11/17 16:32 | URL |

適当やなぁ!オイ!!!

| 色波 | 2009/11/17 16:46 | URL |















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