Meno mosso!!!

2011年7月23日 閉鎖

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泣けない涙《第5話》

あー、できたー(棒読み)


疲れたよー(棒読み)


どうぞー(棒読み)



←第4話          第6話→




ゆっくりと目を開ける。
窓から射し込んでくる光に目が染みた。

遠くで歓声が聞こえる。

陸上の…応援かなぁ……。

……?


「…陸上ッ!!!」
「うおわっ!!!」
俺の隣で准哉が盛大に驚いた。

「陸上っ!リレーは!!?」

「おちつけ!おちつけって!!」
准哉が俺を無理やりベッドに寝かせる。

あ…、ここ医務室だったのか…。

「その…リレー、は……」
「………」


「負けたよ」

突然、氷のように冷ややかな言葉が耳に入ってきた。

「あ…繁……」
准哉の言葉に耳を貸さずに真っ直ぐに俺を見つめる。

「負けた」
言葉を繰り返す。
「負けたんだ」
繰り返す。


「お前のせいだ…」



「お前なんかを、信じるんじゃなかった…!」



言葉を吐いて捨てると、繁は走って出て行った。

扉が勢いよく閉まる。

「た…泰知…」

「わかってた、分かっていた…」


「俺が認めなかっただけだから…」


「大丈夫だから…」


「一人に…して……くれ…」

「分かった…」


准哉が立ち去って、扉が閉まる。




こういうとき、
ドラマとかだったら涙が出てきて、
女優が見事な演技を見せるんだろうけど。

涙が出てこなかった。

泣きたいのに。


こんなに悲しい事は久しぶりなのに、

泣けないんだ。



涙を出すよりも早く、

俺の心は痛み続ける。



涙を流させてくれ。


涙は罪滅ぼしをしてくれるんだ。きっと。


心もきっと、綺麗にしてくれるはずなんだ。



涙は涸れてもないくせに、
出てこなかった。





「ごめん…なさい…ぃ」
口から突いて出る。


「ごめんなさい…ぃ……」


罪滅ぼしさえできない。



だから、必死で謝った。


誰に言われるでもなく、
誰に言うでもなく、



俺は必死で謝り続けた。
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| 小説 | 10:14 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

No title

よいと思います

| 紅白パンダ | 2009/11/06 22:03 | URL |

No title

『おいしゅうございました』じゃねぇんだから…。
さんきゅな。

| 色波 | 2009/11/06 23:10 | URL |















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